視野狭窄
客観的に見てそうなんだろうな。
自分のことを客観的になんて永久に見られるわけないから、見てるような気になってるだけだけど。まぼろし。
視野が、狭窄している。ぎゅぎゅっと。
どうしたら拡げられるんだろう。ぶわっと。
最近は祖父と父に連なる自分の血が怖くなる。
人が、怖い。
人に無慈悲な自分も、怖い。
自分を拡げようと必死に手を伸ばしても、振り払われるのが怖くてすんでのところで触れられない。
人に裏切られるのが怖い。だって、私も裏切るから。いっぱいいっぱい裏切って、生きてきたから。いつだって自分の都合で、いつだって自分に都合よく。
だって自分がかわいいもん。
自分が幸せで快適にいるためなら、人を裏切るよ。無意識に?いや、どこかでわかっているはず。でも人に優しくなんてこころがけは、自分のピンチの前にはあわのように跡形もなく消え去ってしまう。誰だって、とは言えない。人のことなんてわからないから。でも裏切られて傷付くそのこころの奥底で、さもありなんと思っている。だってそのこころそのものが、今まで人を裏切って来たのを、身をもって知っているから。私たちってそういういきものだよね、って、さみしげにほほえんでいる。自分に嘘はつけない。使い古されたちんぷなことば。でも、苦しいほどに真実だ。